オンライン診療など健康支援プログラムを提供する株式会社リンケージ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:生駒恭明)は、2021年5月1日から東京大学医学部附属病院 心療内科(所在地:東京都文京区、准教授:吉内一浩)と共同で、働き方の多様化にあわせた企業向けストレスサーベイに関する研究を開始したことをお知らせいたします。
共同研究に至った背景
業務に関連したストレスが原因で心身の健康を害する労働者は年々増加傾向にあります。様々な調査により、メンタルヘルス不調が原因の休職や労災認定、生産性低下などによる企業の経済的損失は年間数兆円にものぼることが判明しています。そのため、厚生労働省は平成27年に労働安全衛生法を改正し、50名以上の事業所を対象にストレスチェックを義務付けました。しかし、現在も精神疾患患者数や精神障害労災認定者は減少するに至らず、従業員のメンタルヘルスサポートは企業の重要な経営課題となっています。
さらに、新型コロナウイルス感染症の流行に端を発したリモートワークなど新しい働き方の拡大により、コミュニケーション不全や生活習慣の乱れ、孤独や孤立など、従来のストレスチェックで予想されていなかったストレス要因が増加しています。そのため、新しい働き方にも対応したメンタルヘルス対策の重要性が高まっています。
共同研究の目的
リンケージはこれまで、オンライン禁煙診療プログラムをはじめとする様々な領域での健康支援プログラムを、健康保険組合や企業とともに提供してきました。経営には心療内科産業医であるCMO(Chief Medical Officer)の石澤哲郎医師が参画しており、十分なメディカルチェックを実施した質の高いサービスを展開しています。
この度は、リンケージ社がこれまで培った組織の健康状態・健康意識の把握と分析ノウハウと、東京大学医学部附属病院 心療内科が持つ知見を活用して、ストレスサーベイに関する共同研究を行います。これにより、近年さらに重要性が増しているメンタルヘルス領域においても、企業支援が可能となるサービスの開発や体制強化を目指します。
共同研究の概要と今後の展開
本共同研究では、リンケージ社と東京大学医学部附属病院 心療内科が共同で、リモートワークなどの新しい働き方に関連したストレス因子を測定できるストレスサーベイを開発します。開発したサービスは本年度より提供し、得られたデータの解析・評価を行うことで、さらに質の高いサービスの開発に繋げます。
今夏ごろを目安に、新しい働き方に関連したストレス因子を測定するストレスチェックサービスを正式にローンチする予定です。また集団分析を効果的な職場改善活動につなげるためのWebサービスの提供も予定しています。
リンケージは今後も、データとITを駆使したオンライン診療を含む健康支援プログラムで「最後まで、自分らしくある」社会の実現を目指し邁進してまいります。
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