株式会社カワニシバークメド

痛みを知って、組織は強くなる。カワニシバークメドの生理痛体験研修に学ぶ、「個人差」への理解とよりよい職場環境づくり

導入の目的

  • 女性特有で個人差のある生理について男女ともに体験し、女性がより活躍できる職場環境のあり方を考えるため
  • 性別を超えた相互理解を促進することで、従業員の満足度を高め、組織全体のパフォーマンス向上につなげるため

導入の効果

  • 生理痛のつらさや痛みの感じ方に「個人差」があることを実感できた
  • 体調不良の同僚に対する共感や理解が深まり、「会議が45分を超える場合は一度休憩をはさむ」など具体的な意見につながった

クリニック経営のDX化を支援し、地域医療に貢献する株式会社カワニシバークメド。同社は以前から「健康経営」や「ダイバーシティ」を重視してきていますが、その一環となる活動として、2025年1月にリンケージの生理痛体験研修を導入しました。

女性特有の健康課題への理解を深め、誰もが働きやすい職場を目指すこのユニークな取り組みの背景には、どのような思いがあったのでしょうか。今回お話を伺ったのは、実際に研修に参加された営業部チーフの佐藤様。研修前は、女性の体調不良を「ざっくりとした心配ごと」としか捉えられていなかったと言います。しかし、リアルな痛みの体験は、「個人差への気づき」と共感を生み出しました。

普段から声掛けや会議時間への配慮をされている佐藤様の体験を基に、相互理解から始まるより良い職場づくりの一歩について伺いました。

【参加者】
株式会社カワニシバークメド 営業部 チーフ 佐藤佳佑様
※本記事は2025年7月時点の役職・情報に基づいています

以前から根付いている「健康経営」と「ダイバーシティ」の意識

――はじめに、事業内容と佐藤様のご担当業務についてお聞かせください。

佐藤様(以下、佐藤) 当社は、クリニック経営に特化した業務効率化のためのICT・DXソリューションを展開し、地域医療の発展に寄与することを目指しています。具体的には、会計時の手間を削減する自動精算機「テマサック」シリーズを提供しており、クリニックから薬局、歯科、動物病院まで対応します。

私は中国・四国地域の営業を担当しています。Webサイトや広告を見た方からの問い合わせに対し、商品の紹介や運用の提案をするほか、導入から設置、アフターフォローまで対応しています。

――カワニシバークメド様では、生理痛体験研修の実施前からダイバーシティや女性活躍推進などへのお取り組みはされていたのでしょうか。

佐藤󠄀 健康経営については非常に考えている会社だと思っています。親会社であるオルバグループが「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されており、2020年から始まって6度目の認定となっています。また、「社員憲章」として、「ビジネスを通じて、医学・医療・介護の発展に貢献し、国民の健康長寿に寄与する」ということを掲げています。そういった組織のあり方として、ダイバーシティを重視し、多様な意見や考え方、価値観、働き方を認め合うという取り組みがありますね。 

――研修の導入のいきさつについて教えていただけますか。

佐藤󠄀 ダイバーシティの一環として女性が活躍できる職場環境を作り、女性特有で個人差のある生理について男女ともに体験することで、改めて社員が活躍できる現場のあり方について考えることを目的として実施しました。オルバグループ各社に先駆けてカワニシバークメドが研修を実施することにより、常にグループを牽引する立場でありたいという姿勢を示す意味合いも含むと聞いています。私は、生理痛体験研修に参加した社員の中の一人です。

――参加対象となったのはどのような役職の方ですか?

佐藤󠄀 社長から役員、社員まで全員ですね。全社を通じて、同じ女性でも個人差のある生理痛を疑似体験することで、女性が活躍できる職場環境を整えたり、みんなの仕事のパフォーマンスに影響を与える要因の一つとして捉えたりするための研修だと認識しています。

「個人差」への気づきと、痛みへの共感から生まれた変化

――研修の実施前、佐藤様は、女性の方々の働きにくさなどに思いを巡らせることはおありだったのでしょうか。

佐藤󠄀 女性メンバーについては、業務負荷が大きくなっていて休みがなかなか取れないといったことは把握できても、体調不良については男性からはわからない部分が多かったですね。「ざっくりとした心配ごと」という面が大きかったです。

――研修について聞いた際には、率直にどう思われましたか?

佐藤󠄀 研修を実施することがアナウンスされた際には、痛みを伴うと聞いていましたので、やっぱり正直に言うと「怖いな」と思いましたね。

――実際に生理痛体験をされた際にはどう感じたのでしょうか。

佐藤󠄀 私は3番目に体験しました。痛みのレベルは「弱」「中」「強」の3段階で、前の2人は痛がっておらず「結構きついな」くらいの感想を言っていたのですが、自分の場合は「弱」でもかなり痛かったです。「中」で立っているのが厳しく、言葉が出ないくらいで、「強」では想像を絶する痛みで声も出せないくらいでした。周りの方からは「大げさでしょ」なんて言われましたが、大げさにしているつもりはなかったですね。「女性は普段からよく耐えられるな」と思いました。

画像は 社内で生理痛体験研修「ピリオノイド」を実施しました! | 株式会社カワニシバークメド より

――他の方の反応などもあわせ、研修全体を通してどんなことを考えられましたか?

佐藤󠄀 人それぞれ、痛みの感じ方は違うんだなと思いました。機器を使って一定の刺激を与えているのに 一人一人反応が違うということは、 本当に個人差があるんだと感じましたね。自分の場合は、あの痛みのまま仕事はできないと思ったくらいでした。

これまで、生理の時期だからなのか、女性の家族や友達などで感情のコントロールが難しくなっている様子を見ることがあったのですが、「こういう痛みの中ではイライラするだろうな」「PMSのようなこともあるだろうな」と思うようになりました。単純に怖いと思っていたのが、生理について知ることによって少し変われたように思います。良い体験ができました。

誰もが気軽に相談できる「安定的な環境づくり」を

――研修後、ご自身の中で何か変わられた点はありましたか?

佐藤󠄀 普段からチームメンバーの体調については気にかけるようにしているので、大きく何かが変わったというわけではないのですが、「体調が悪そうだな」と思ったら「休んだら?」などと声掛けするようにしています。テレワークやフレックスタイムなどをうまく使ってほしいと考えています。

いつもの業務では、チャットや会話などでの同僚とのコミュニケーションの際に、雰囲気や声などから判断して察するようにしています。 営業という仕事柄、雰囲気を見るということはやっていますので、もし迷っていそうであれば、業務の話の合間に声を掛けるなどしています。

インタビューはリモートで実施しました

――もともと風通しのよい職場環境があったわけですね。

佐藤󠄀 そうですね。とはいえ、研修の際のディスカッションで、「業務や会議が長時間にわたる時がある」という話が出ました。なるべく自分が会議をセッティングする際には、45分から1時間程度で終わるように心がけたり、長くなる際にはちゃんと休憩を取るようにしたりしています。

新しく入社する人には、「生理痛体験をしてみたら、結構きつかった」という体験を踏まえ、体調には個人差もありますし、休みをうまく取ってもらえるようにアドバイスをできればと考えています。

――そういっていただけると大変ありがたいです。最後の質問となりますが、女性活躍推進やダイバーシティに取り組まれている中で、今後について考えていることがありましたら教えてください。

佐藤󠄀 医療や健康に関連する情報については、業務上キャッチアップが早いので、今後も積極的に取り組んでいくと思います。また、生理に限らず、体調のことや個人的な内容を気軽に話せるような、日々の安定的な環境づくりが一番大切なんじゃないかなと思います。何か悩んでいることがあれば相談できる環境づくりと心身の健康がつながっていくのではないかと感じました。

* * *

カワニシバークメドの佐藤様、お忙しい中お話をいただきありがとうございました。

また、生理痛体験研修の導入を企画された、代表取締役社長の本山章様からコメントを頂戴しました。


当社グループ全体の課題意識としては、「従業員の満足度(エンゲージメント)を高めたい」「女性がより活躍できる職場環境を推進したい」という想いがあります。

これまでにも様々な施策に取り組んでまいりましたが、「生理痛体験」という視点はこれまでにありませんでした。しかし、性別を超えた相互理解の促進こそが、組織全体のパフォーマンス向上につながるのではないか――そう考えたことが、研修の導入を検討するきっかけとなりました。

当社は、役員・従業員を含めて女性の比率が約半数を占めており、ダイバーシティ推進の取り組みについても模索を続けていました。その中で生理痛体験研修についてWebで拝見し、趣旨に強く共感しました。


本山様、コメントをありがとうございました。

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