健康支援プログラムを提供するリンケージが加賀電子から資金調達　〜連携により企業の健康経営をさらに促進へ〜

資金調達の背景

昨今、新型コロナウイルス感染症拡大も後押しし、「働き方改革」の必要性が高まっています。中でも、経済産業省の2016年度の調査(※1)によれば、近年の求職者は「給与水準」や「雇用の安定」よりも、「いかに従業員の健康を守りパフォーマンスを発揮しやすい環境が整っているか」に関心があり、企業にとって従業員の健康への投資は必要不可欠です。そして、これらの課題解決に適しているのが、経済産業省が推し進める「健康経営」です。

「健康経営」は、企業が従業員の健康に配慮し健康増進に投資することで、採用時の応募数増加や離職率の低下、組織の活性化を実現し、競争力強化や持続的成長をもたらすとして、経営者を中心に高い関心を集めています。取り組む企業は年々増加しており、2018年11月までに約30,000社が健康宣言を行いました(※2)。しかし、ある民間の調査(※3)では、健康経営を進める企業からですら「どんな取り組みをすればいいか分からない」「本業がある中で負担が増す」などの回答がある状況です。

リンケージは、データやITを駆使し、健康経営を後押しするオンライン診療などの法人向け健康支援プログラムを提供しています。「オンライン禁煙プログラム」や産婦人科専門医と共に実施する女性の健康支援プログラム「FEMCLE（フェムクル）」をはじめとしたリンケージで展開するサービスは全て、医療機関及び医師・薬剤師・保健師・看護師・管理栄養士などのネットワークを活用しており、信頼性の高さを保証するものです。リンケージはこれらの専門家とともに、eラーニングやWEB上の問診などにより企業の健康課題を見える化し改善を促すことで、従業員の健康を促進し、より働きやすい環境づくりを支援しています。

すでに単月黒字化を実現し、ビジネスモデルが成立していることから、サービスのさらなる拡充を企図して今回の資金調達に至りました。調達した資金は、主にプロダクトの機能拡充、及び質の高いサービス提供のための人材採用に充てる予定です。

資金調達の概要と今後の展開

この度の資金調達は、エレクトロニクスの総合商社である加賀電子からの出資により実現しました。加賀電子は、エレクトロニクスの領域において構築したグループネットワークと培ってきたノウハウを活用して、様々な電子機器の製造及び販売を行っています。

この度の出資に伴い、今後は両社の強みを活かした連携を進めていく予定です。連携では主に、加賀電子は新たな流通チャネルの開発、及び同社のプログラムとマッチした機器の製造などを行い事業機会の拡大を、リンケージは加賀電子の持つ国内外のネットワークや電子機器の製造ノウハウ等を活かし、サービスの拡充を図ります。

リンケージは今後も、データとITを駆使したオンライン診療を含むオンライン健康支援で「最後まで、自分らしくある」社会の実現を目指し邁進してまいります。

加賀電子株式会社について

加賀電子は、「すべてはお客様のために」の経営理念のもと、エレクトロニクスの総合商社として、電子デバイスの企画・設計、部品調達、生産、販売など、多様な局面で顧客にとって最適な解決策を提供しています。2018年より、創立50周年を記念した「50億円ファンド」を設定し、CVC（コーポレートベンチャーキャピタル）活動を開始しました。ユニークな技術や製品、ビジネス モデルを構想・展開するベンチャー企業への少額 出資を通じて新たなイノベーション創出を支援し、将来の加賀電子グループの持続的成長を支える新規事業創出につなげる仕込みを行っています。

加賀電子株式会社 会社概要

社名：加賀電子株式会社
代表者：代表取締役社長　門　良一
所在地：〒101-8629　東京都千代田区神田松永町20番地
TEL：03-5657-0111
上場先：東京証券取引所 市場第一部
会社HP：https://www.taxan.co.jp/  

※1 あんしん財団　「中小企業の経営課題とは」
https://www.anshin-zaidan.or.jp/about/report/202007_08report1/

※2　経済産業省「健康経営の推進について」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/180710kenkoukeiei-gaiyou.pdf

※3 社会リサーチセンター
https://blog.rcn.or.jp/health-management/